エスペ戯言9

■第三ルート

じゃあ、久々に供養しますか。

だいぶ前にルティ編、ティオン編をクリアした後の両主人公編となる第三ルート(いわゆるトゥルー)編を作る予定でしたが、結局それボツになりました。

 

これ春剣を公開するときも正直、入れたかった部分はあったのですが、なぜ実装できなかったのかというと単純に私の体力不足

 

いや、これマジで何言ってるの?と思われるかもしれませんが、ゲーム作るのマジで精神と体力の消耗が半端ないのですよ。当時、長編作るのはほぼ初めてだったのかな?その影響もあり、後半かなり体力的にガタガタでした。

あといつまで経っても公開できないって製作者的に思ったよりも精神的ストレス(むしろダメージ?)が蓄積されていたんですよ。

「二つのルート作ったけれど、その上更に第三ルートとか終わらなくね……?やばい絶対にエターなる……」

あと正直に言うとルート一つ作り終えると、それで製作者としては「終わったー!」とゲーム一本作ったような感覚になるのですよ。実際ルティ編を作り終えた時点で結構疲れと達成感が溜まってました。

とはいえ、さすがにルティ編だけでは不完全すぎるので頑張ってティオン編作りましたが、正直同じようなゲームを二回作るのはかなり精神的にきつかったですね。

ということでもう正直、ルティ編・ティオン編が完成した時点で早く公開したのです。

あと初期をプレイした人なら知っていると思いますが、その初期もかなり不完全というか色々穴が空いてる状態なのですよ。

それほど当時の私が制作に慣れておらず、かなりボロボロの状態で「ここで公開しなければ一生公開できない」と思って公開に踏み切ったのです。

まあ、結果はあの通りですが。

 

その後は隠しダンジョンの搭載だとか、穴の空いた部分の修正をしつつ、その流れで未完のまま実装できなかった第三ルートを入れようと思っていましたが。

はい、ぶっちゃけ言います。

「無理だ」と折れました。

理由はいくつかのあるのですが、ぶっちゃけツクールの仕様が大きいです。

春剣のツールはRPGツクールVXなのですが、なんとこのVXマップが最大999個までしか作れません。

実は春剣は隠しダンジョンを作った時点で999個だったのです。つまり、あそこから新たにマップを作ることはできません。作るにはすでに作ったマップを削ったりしないといけないのです。

もうこれで「あ、無理」となりました。

まあ他にも当時肉体的にかなりきつかったので、あそこで再び長編のゲームを作るのは難しいというのもあって折れました。

 

まあ、そんなこんなで第三ルートは消えました。

一応プロットはあるのですが、どんな話になったのかというと、これがいわゆるプリマヴェーラで使おうとしていた話だったのです。

ただ第三ルートを入れるのが無理だと思ったので、ティオン編後の話ということでプリマヴェーラが出来たのですが、もし第三ルートに入れるとしたら、ティオン編を辿らない話になるので、結構大筋が異なってきます。

なので第三ルートはティオン・ルティに加えてヴァイス主人公のルートにもなります。

敵は例の如く、赤の干渉者。

ただこの時点では不敗の覇王、この世の白という二つの巨大な勢力があるので、赤の干渉者にもそれなりの人材というか幹部クラスの敵が必要です。

それが地王、海王、空王のレプリカ。これらが部下として存在して、マクスウェル側として活躍する予定でしたね。

ちなみにアークのレプリカもいます。

このアークのレプリカで不敗の覇王の動揺を誘って、赤の干渉者がフォルクスの時間を凍らせ物語終盤まで動かせなくするとかそんな予定でした。

ぶっちゃけフォルクスってどのルートでも設定上滅茶苦茶強いので扱いに困ったんですよね。それでまあ、どのルートでも策略によって一旦物語から追い出されるという可哀想な役回りになります。

で、このルートでは確かルティとヴァイス達が組んで、赤の干渉者であるマクスウェル陣営と戦う予定です。

正直このルティとヴァイスが一緒に組んで旅をするというのを当初の予定ではやりたかったんですよねぇ。まあ、結局実現しませんでしたが。

あと三王のレプリカについても、前回の記事でちょろっと呟いていましたが元々予定と言うかそういう設定はありました。

ただこいつら出すと、春剣のパワーバランスがまた一気に跳ね上がるんですよねぇ。

正直、ルティ編・ティオン編でも大概パワーバランス壊れた敵味方が登場してたのに、これ以上出していいのか?みたいな感じはありましたが。

 

あ、あとこのルートだとティオンの姉ちゃんが大活躍する予定でした。

確かティオンのライバル的な存在で終盤まで登場予定だった。あとこいつの過去も本編中だとよく分からない感じに濁していたので、そこら辺も詳しく明かす予定でした。

で、他と大きく違うのがヴェイゼアがかなりマトモなキャラになる予定でした。

「ん?どういうこと?」と思ってる人もいると思いますが、あれ本編の話をちゃんと見た人なら分かるのですが、ヴェイゼアってそもそも頭を打って脳に障害が出来た影響であんな風になってるんですよね。

そこを先代の暗殺者殺しに洗脳されたり、ガルムに利用されたりして(まあ悪いのはどう考えてもあの母親ですが)

なので、本来の頭を打つ前の「レイチェルの妹」だった「アルフレッド」はマトモな人物なんですよ。

で、第三ルートではそのヴェイゼアが「アルフレッド」に戻る予定で、これでヴェイゼアのキャラが変わって、まともなキャラとして活躍する予定でした。

性格的にはルティ編のクリスが滅茶苦茶人見知りするみたいな性格でしょうか。ちなみにアルフレッド状態では逆に殺しに対して異常な恐怖を覚えるようになって、絶対に人を殺さないキャラになってます。

あとグラドさんをカッコよく演出する予定でした。

どれくらいカッコよくする予定だったかというと、ティオン編のフレイくらいカッコよくする予定でした(?)

 

まあなんにしても、そんなこんなで没になったんですが。

この辺のプロットはだいぶ前にメモ帳に書いて、そのまま放置したのですが、もし興味がある人がいれば、その内またこの辺の設定語ります。