ここでは没企画の話などもちょろちょろっと。
当初、春の剣聖プリマヴェーラ編は、春の剣聖本編が終わったあとの後日談の話になる予定でした。
Fateで言うところのホロウアタラクシアみたいな?
そのための伏線要素を実はいくつか春の剣聖のティオン編で入れておいたのですが、まあ、もうこれ使う機会もなさそうなので、供養を含めてここで書いておきます。
・なぜティオンとルティは剣聖の力を失う必要があったのか
ティオン編のラストで二人が剣聖の力を失ったのは、実はそれをしなければプリマヴェーラ編でのラスボス(黒幕)に勝てないからです。
プリマヴェーラのラスボスは■■■■■■■のレプリカ。マクスウェルの第五被検体、コードネーム“赤の干渉者”ロート。
彼が揺り篭に存在するユグドラシルロゴスを手中に収めることにより、ヴァイスやシェイドをも凌ぐ最強の干渉者として君臨。
これによって世界システムを宿す人物ではこのロートに勝つことはできなくなってしまいます。
このため、もしもティオンやルティが剣聖システムを宿したままロートに挑んだとしても、逆に力を支配され身動きできないままやられます。
なので、彼を倒すには世界システムを一切持たず、あくまでも人としての力を極限まで鍛え抜いた人物でないと倒せないのです。
だからこそ、ティオン編後のルティとティオンでなければ対抗できないのです。
ちなみに、ルティに関してはルティ編で一度力を失った際、会得した必殺連撃がルティの新しいオーバードライブ技となり、ティオンは涅槃寂静剣がオーバードライブとなる予定でした。
ちなみにラスト戦闘ではルティ・ティオンに加えて、ヴァイス・シェイドも仲間になり、剣聖ふたり+干渉者ふたりの四人パーティで負ける気がしないぜのラスト戦闘とか妄想しておりました。完。
・オシリスに残された謎
もうひとつ、ティオン編でのオシリスがルティ編で覚えた「回帰する楽園の法則」を覚えなかった理由。これもプリマヴェーラで明かされる予定でした。
というのも、世界システムを掌握したロートによって、新たにアークのレプリカが生み出され、オシリスは彼と対峙することにより、かつてのトラウマや、彼が「英雄」としてしか見ていなかったアークの「本当は誰よりも弱かった人間性」を知り成長していく物語を描く予定だったからです。
ちなみに、物語が始まる前に、すでにオシリスはアーク(レプリカ)と対峙し、その時の戦いでオシリスも自身の中にあった空王の力や世界システムに干渉出来る力を奪われ、子供の姿に弱体化してからのスタートという予定でした。
なので、物語の途中にティオンやルティ達が出会うオシリスの姿というのはクリス(子供状態)であり、その後、オシリスが再びアークとの戦いで自分の力を取り戻した際に、大人モード・子供モードと両方入れ替え可能になるシステムにする予定でした(ソーニャみたいな)
ちなみにこの辺のオシリスとアークの関係性はいつかどこかで、きちんと書きたいな~とは思っています。
ぶっちゃけオシリスが見ていたアークというのは虚像に過ぎず、オシリスはそれを盲信していただけ。本当のアークの心を見ようとはしていなかった。
藍染さんじゃないですが、憧れは理解から最も遠い感情という言葉通り、オシリスは結局アークという人物をなにひとつ知らずにいたのです。
・ラズの死
多分、これが一番やりたかったこと。プリマヴェーラ編ではラズは敵として登場する予定でした。
そしてティオンとの師弟対決をさせる予定でした。ティオンがラズの後を継ぎ、闇の狩人となったのも、このシチュエーションを実現させるため。
ラズの復活に対して、ティオンは干渉者による死者蘇生(フレイなどのパターン)を考えますが、実は違います。
このラズはラズであってラズではない。ラズのレプリカです。
ただ性格や言動、外見など全てがそのままですが、当然ティオンとの記憶などはないのでラズ側には手加減する理由などは全くありません。
が、ここはいわゆるミュウなどと同じように、最初は空虚であっても、熱を持った信念を持った人物と対峙する内に、自分の中に眠るオリジナルの感情などを感じるようになります。
最終的にはレプリカラズは自分自身としての生き方を望むようになり、ティオンに対しても「ラズの代わりではなくひとりの戦士として向き合って欲しい」と望むようになります。
ここでティオンの中に最後に残っていたラズに対する後悔の念をティオンはようやく克服できるようになります。
ラズさんはもういない。だから目の前の貴方(ラズ)とは対等の立場で新しく関係を築こうと。
二人は戦いを経て、師弟ではなく、お互いが初めての人物として、初めての友として理解し、絆を結ぶ展開を考えていました。
(ティオンが師への後悔の気持ちを乗り越え、初めての友を得るイベントとして)
あとはヴァイス関係のイベントなども色々と考えていましたが、さすがに文字数が多くなってきたので、このへんで。
気が向いたら、また没ネタだとか、エスペの設定だとか語ります。